« ドラムセット・テクニック/USビートの歴史 スティーヴ・スミス | メイン

2011年1月26日 (水)

グルーヴ・アルケミー/スタントン・ムーア

【日本語吹替版】

Groove_alchemy_2

  • タイトル: “Groove Alchemy”Stanton Moore
  • アーティスト:スタントン・ムーア
  • 収録時間:189分
  • シンボリックコード:LHUDDVDSM21J
  • バーコード: 4513744043913
  • 予価:5,040円 (本体価格 4,800円)
  • 楽器:Drums
  • 発売日:2010年11月20日予定
  • 出版元:HUDSON MUSIC
  • 仕様 : 日本語字幕版

伝統的なニューオーリンズ・グルーヴを継承、発展させて、多彩でファンキーなドラミングを創造し続けるスタントン・ムーアが、その独自のグルーヴを開発する手法を解説。まず最初は自身が最も影響を受けた3 人のドラマー、ジャボ・スタークスとクライド・スタブルフィールド、そしてジョセフ・“ジガブー”・モデリストに焦点を当て、彼らが60 年~70 年代当時、いかにしてジェームス・ブラウンやミーターズの伝説的なグルーヴを創り出したかを検証。その時代に発明された様々なビートを実演解説する様子は、まさにファンク・ドラミングの歴史をひも解く感覚。スティックを軽快に弾ませたり、逆にあえて押し付けたりしながら、多彩なニュアンスを再現する姿に目が釘付けとなる。続いてはストレートやスイングでもない「中間で演奏する」というコンセプトの解説に移るが、これは16 分音符のスイング感を微調整することでグルーヴに磨きをかける手法。スタントンはこれを過去のクリニックなどでも取り上げているが、今回はさらに一歩踏み込んだ実用的な練習法を提示。譜面では表せない微妙なフィーリングを習得したいドラマーには多いに参考になるはず。そして、次はいよいよスタントン流のフレーズ発展法へと話しは進む。ここでは主に、色々な要素を組み合わせて新しいものを生み出すアイデアを紹介。例えば「スタイルのコンビネーション」の項ではポリスのスチュアート・コープランドとクライドのフレーズを組み合わせたパターン。「トーンの対比」の項では、ジャボとクライドのミックス・パターンをジョン・ボーナム風のサウンドで演奏するなど、様々な興味深いサンプルを提示。しかも、それらの多くをスタントン・ムーア・トリオの演奏の中で実演してくれるのが嬉しい!その他にも即興を交ぜてフレーズを発展させる手法や、ハットのバリエーション、シャッフルのニュアンス、バック・ビートの重要性などなど・・・グルーヴ・ドラミングの大切なポイントを詳細に解説。特に「クラーべ/リズム構成」の項では「ファンクやグルーヴ・ドラミングは、基礎となるリズム構成かクラーベを常に体内で感じながら演奏することで、音楽的な一貫性を保てる」と語り実演。これはまさに彼のドラミングのコンセプトの核心に迫る内容だと感じた。という訳で、3 時間以上にわたって、ご機嫌な演奏とグルーヴの秘訣に触れる至宝の言葉がたくさん盛り込まれたDVD。これを見れば彼の複雑なプレイの成り立ちは勿論、そのドラミングが並々ならぬ情熱と旺盛な探究心に支えられていることが理解できる。グルーヴの知識を深め、向上させたいと願うドラマーには必見の内容です。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://www.typepad.jp/t/trackback/332048/25861298

グルーヴ・アルケミー/スタントン・ムーアを参照しているブログ: