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2009年2月

2009年2月 3日 (火)

Danny Gatton / Strictly Rhythm Guitar【日本語対訳書付】

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  • タイトル : ストリクトリー・リズム・ギター【日本語対訳書付】
  • アーティスト : ダニー・ガットン
  • 収録時間 : 73 min
  • シンボリックコード : LHOT178DG
  • バーコード : 4513744037370
  • 標準小売価格 : 3,990円 (本体価格 : 3,800円)
  • 楽器 : E. Guitar
  • 発売日 : 2009年3月
  • 出版元 : Hot Licks
  • 仕様 : 日本語対訳書、小冊子(28ページ 楽譜、Tab譜)付

この教則ビデオは「テレマスター!」の続編として発売されたものである。「テレマスター!」がテクニックの細部をレクチャーする内容だったのに対して、この「ストリクトリー・リズム・ギター」はリズム・ギターに焦点を絞りバンドの中での実践的なアドバイスやアイデアを伝授するという内容になっている。ダニー・ガットンはカントリーはもちろん、ジャズ、R&B、ロックンロール、ブルースといったあらゆる音楽スタイルに対応することができ、カントリーの枠だけには収まりきらないギタリストだ。それはこの教則ビデオを見れば納得していただけるはず。ダニー・ガットンのプレイで大きなウエイトを占めるのはもちろんカントリー・ミュージックなのだが、カントリー界も歴史を重ねるうちにロック世代のプレイヤーが活躍する時代を迎えたためジャンルの境界線を超えるギタリストがたくさん現れている。ダニー・ガットンにもそれは当てはまり、ブルースに代表されるルーツ系ブラック・ミュージックのエッセンスが加わったプレイはカントリーという細かいジャンルに分類するよりも広義のアメリカン・ミュージックととらえたほうが適切だろう。このビデオでもフレディー・グリーンやチャック・ベリーのリズム・パターンをはじめ、ジャズ、ブルース、モータウン、ブルーグラスなど様々なスタイルのグルーヴをレクチャーしており、改めて彼の驚異的なテクニックとアメリカン・ミュージックの奥の深さに引き込まれる。ギターはシルバーのフェンダー・カスタム・ショップ製テレキャスターとギブソンJ-200を使用し、ワイルドでガッツのある演奏を聴かせてくれる。特に味のあるテレキャスター・サウンドは絶品だ。さて、いよいよここで彼の哀しい最期について触れなければならない。ダニー・ガットンは1994年10月4日に銃によって自らの生涯を閉じている。享年50歳。彼は商業的に成功をおさめたことはなかったが誰もが一目を置くテクニシャンであり真面目な人格者であった。1998年にアルバート・リーやエイモス・ギャレットも参加して開催された盛大なトリビュート・コンサートは彼が多くのミュージシャンやファンから愛されていた証しである。長いキャリアにもかかわらずリリースされたアルバムや映像の少ない彼が奇跡的に残したこの教則ビデオは彼の驚異的な演奏テクニックに接する貴重な機会であり、必ずやジャンルを超えたアプローチを目指す玄人派ギタリスト諸氏の参考になることだろう。 近藤正義

Danny Gatton / Telemaster!【日本語対訳書付】

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  • タイトル : テレマスター!【日本語対訳書付】
  • アーティスト : ダニー・ガットン
  • 収録時間 : 85 min
  • シンボリックコード : LHOT144DG
  • バーコード : 4513744037363
  • 標準小売価格 : 3,990円 (本体価格 : 3,800円)
  • 楽器 : E. Guitar
  • 発売日 : 2009年3月
  • 出版元 : Hot Licks
  • 仕様 : 日本語対訳書、小冊子(22ページ 楽譜、Tab譜)付

本作は1990年に発売されたテレキャスターの名手、ダニー・ガットン本人の解説による貴重な教則ビデオである。彼はカントリー界では相当の評価を受けているギタリストだが、ジャズ、フュージョン界ましてロック・ファンの間では知る人ぞ知るという存在。しかし、アメリカではフェンダー・ギターからタニー・ガットン・シグネイチャー・モデルというテレキャスターが販売されるほど玄人受けするギタリストだ。彼は決して商業的な成功をおさめることはなかったが超絶なテクニックと独自のスタイルを持つ幅広い音楽性により゛世界で最も偉大で無名なギタリスト゛と称賛されている。様々なスタイルの音楽を弾きこなし独自のスタイルを築いたダニー・ガットンはアメリカン・ミュージックを語るうえで欠かせない天才ギタリストなのである。彼は1945年にワシントンDCで生まれ、9歳よりギターを始めている。レスポールなどのコピーをしながらギターは独学で習得し、やがて地元のミュージック・シーンで頭角を現わし始める。いくつかのバンドに加入した後、セッションに参加するためナッシュビルへ行きそこでロイ・ブキャナンとも知り合っている。その後、The Fat Boysというバンドでアルバム「American Music」、ジャズ・プロジェクト「Redneck Jazz Explosion」などを発表。そして87年にリリースしたソロ・アルバム「Unfinished Business」はローリング・ストーン誌でもとりあげられ、メジャー・レーベルのエレクトラからソロ・アルバム「88 Elmira St.」(91年)、「Cruisin' Deuces」(93年)をリリース。ブルーノートからはストレートなジャズ・アルバム「New York Stories」(92年)もリリースしている。さて、このビデオのタイトルにもなっている゛テレマスター゛とはテレキャスターの可能性を余すところなく引き出す彼のテクニックを評してつけられた称号。このビデオでもジョー・バーデンのダブル・ブレード・ピックアップを搭載した愛用の53年製テレキャスターで驚異的なテクニックとアイデアを披露している。彼のプレイはカントリー、ロカビリー風のフレーズやコードが中心だが、ブルースからの影響も大きいのでジャズやロックのプレイヤーにも参考になるはずだ。もしあなたがジェフ・ベックの「ジェフズ・ブギー」やロイ・ブキャナンのプレイに興奮をおぼえるギター・プレイヤーなら、あるいはテレキャスターのサウンドを愛するギタリストなら間違いなくダニー・ガットンのギター・プレイにもハマること間違いなし。このビデオはプレイ・スタイルの幅を広げるよい機会を与えてくれるだろう。 近藤正義